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「お父さん、もしもあなたと歩けたら」

お父さん
もしも一瞬
死を超えることができたなら
あなたとともに歩き
あなたの歩みを感じながら
私の心は慰められるでしょう

一日の終わり
八月の太陽が沈んでいくとき
仕事に疲れ
毎日のあれこれに疲れたお父さん

そんなあなたの
ささやかな楽しみ
私から見たら
ほんとうにつまらない気晴らし
なのに一日の終わりに
それは私の心を自由にしてくれた

あなたが育てた花
そして庭
あなたはカラカラに乾いた土に
生命を与えた
あなたの大事な小鳥
そしてその翼
神さまが創った
飛ぶいのち

私たちはほとんど話さなかった
お互い心を開くことも
お父さん
もしあなたと歩けるなら
私は心から打ち明けます
私にはまったく理解できなかった
あなたの怒りが
あなたの苛立ちが
あなたの苦しみが
でも
そんな混乱のただなかで
私は恵みだけをいただきました

なぜならあなたは
私を心の旅に向かわせてくれたから
生きる意味を
愛の意味を
そして人生の意味を
求め
探し出す旅に

私はあなたの後ろ姿から学びました
そして私はあなたの心から
旅の答えをたくさん受け取りました
あなた自身は理解できなかったとはいえ

あなたは黙って
私を世話し
看護し
導いてくれました
あなたの心と手によって
私のスピリットは
かたちづくられたのです

私はかよわい繭のなかで
争いごとから守られて
心の声に耳を澄まし
いのちの意味を知りました

ですから
お父さん
今宵ともに歩きながら
私はあなたに私の心を差しだします
私たちの絆は
もう決して
悲しいものにはならないでしょう

なぜって
過去はもう時のかなた
私は過去にさよならしたのですから
お父さんも私も
お互い
せいいっぱいだったとわかっていますから

そして私は心のなかで
丘のいただきに立ち
あなたに手を振ります
時空の旅人であるあなたに

光に包まれ
愛と安らぎとゆるしに満ちた
あなたの家族と出会うために
あなたにいつも豊かな恵みがありますように

(訳:大内博)


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